はじめに
XOOPSは、ご存じのとおり?サーバサイドのプログラムです。
なので、当然ながら、サーバにインストールしないと動きません。
ということで、レンタルサーバの「簡単インストール」という文言に惹かれてサーバ契約して、簡単インストールしたもののそこから先が判らない。なんていう事例も後を絶ちません。
じゃあ、「簡単インストール」って何?
「簡単インストール」というのは、確かに簡単にインストールできるのですが、それは「素のXOOPS」なんですよね。
各レンタルサーバでは、最新バージョンのXCL(XoopsCubeLegacy2.2)を採用して、「簡単インストール」できるように設定しているようですが、XCL2.1以降の「素のXOOPS」は、基本的なモジュールしか入っていませんので、「簡単インストール」したあとで出来るのは、XOOPSの管理画面を見ることと、トップページにカスタムブロックを表示することくらいなんです。
「えっ? 素のXOOPSって、何?」
「なんで、それだけの機能しかないの?」
「それじゃ、サイトとして使えないんじゃない?」
はい。そんな疑問が沸きますよね。
実は、その後、何か機能を追加しようとしたら、モジュールと呼ばれる機能追加のためのXOOPS用のプログラムを追加しないといけないのです。
でも、レンタルサーバの「簡単インストール」では、モジュールの追加なんて出来ません。
また、自分でモジュールを探そうと思っても、レンタルサーバのマニュアルには書かれていないと思います。
「じゃあ、どうしたらいいの?」
そうですよね。そんな気持ちになってしまいますよね。
では、そこからどうするか・・・少しお話しをしてみましょうか。
「素のXOOPS」って?
まず、「素のXOOPS」について説明しましょう。
「素のXOOPS」っていうのは、実は私が勝手に言っているものですけど・・・
ちゃんとした言い方をすると「XCL公式パッケージ」と言って、XoopsCubeLegacyの開発者達が作り上げた「基本機能だけを集めたパッケージ」のことを指します。
そして、先に説明したようにXOOPSとしての基本動作だけなので、トップページにカスタムブロックを表示することくらいしか出来ず、ブログとか掲示板とか画像アルバムなどのモジュールが入っていないことから、「素のXOOPS」と言い方をしているんですよね。(まあ、私が勝手に、ですけど・・・)
実は、バージョン2.0の頃のXOOPSは、「お知らせ」「ブログ」「掲示板」「画像アルバム」などの機能をもつモジュールを同梱していた時代がありました。その頃のXOOPSであれば、公式基本パッケージをインストールするだけで、かなりの機能を持ったサイトを構築することができました。
世間に出回っているXOOPS本などは、そのころのバージョン2.0をベースに解説したものが殆どです。
そして、現在のバージョン2.2のXOOPS(XoopsCubeLegacy)について、解説した本は残念ながら出ていないという・・・
じゃあ、最新バージョンXCL2.2の場合、何故、公式パッケージとして出ているのは基本機能だけなのでしょうか?
これは、開発者の方がXOOPSコアの開発に集中したい・コア部分をしっかり作りたいということが主な理由なんだと思いますけど、開発者の数が減っていることとか、他のモジュールとの連携を確認する余裕がないとか、色々な理由もあるのではないかと思われます。
「素のXOOPS」以外のものって、あるの?
それ以外のもの・・・実は、ディストリビューションというのがあるんですよ。
ディストリビューションというのは、XOOPSの達人達が、基本パケージに著名・有用なモジュールを厳選して、「これなら使える」としてパッケージ化して配布しているものです。
詳しくは別ページの説明をお読みいただくとして、以前なら「ホダ塾」、最近なら「XoopsX(ten)」などのディストリビューションがあります。
「ホダ塾」は、非常に出来が良く、沢山利用されてきたディストリビューションですが、バージョンが2.1と古く、セキュリティ的にも問題があるので、もう利用は控えた方が良いでしょう。
今使うなら、「XoopsX(ten) / ズープステン」ですね。
最新のものなら、最初のインストールは「XoopsXコアパッケージ」をインストールして、必須モジュールとして同梱されているX-updateを利用すると、管理画面から好きなモジュールをインストールすることが出来ます。
「簡単インストール」からXoopsXにできるの?
できます。でも、結構面倒です。
と言うより、「簡単インストール」した方は、XOOPSに関する知識がないでしょうから、相当難しいと思います。
流れとしては、次のようなものになります。
- XoopsXのコアパックをダウンロードして、自パソコンで解凍しておく
- FTPソフトを使って、「簡単インストール」でインストールしたXOOPSのルートディレクトリにある mainfile.php をバックアップしておく
- FTPソフトを使って、XoopsXのhtml側(mainfile.phpを除く)とxoops_trust_path側のファイル・ディレクトリをアップロードする(xoops_trust_pathは、ウェブアクセスできない場所を指定 詳しくはこちら)
- バックアップしておいた mainfile.php に xoops_trust_path のパスと、protectorモジュールに関する記述を追加する
- FTPソフトで、既存の mainfile.php のパーミッションを書き込み可能な666等に変更し、先ほど書き換えた mainfile.php を上書きアップロードする
- ウェブブラウザで、installディレクトリにアクセスして、必須モジュールを追加インストールする
これで完了したら、XoopsXとして運用できると思いますが、正直、この方法はお薦めしません。
私自身、このやり方を検証する気にもならない・・・です。
もし、初心者の方から、「簡単インストールしたものをXoopsXにしたい」とご相談があったら、「悪いことは言いません。別途、XoopsXを最初からインストールされた方が良いですよ」とお答えするでしょうね。
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